「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
西野亮廣著「夢と金」まえがきより
この書籍の著者、西野亮廣さんがこの書籍で一貫して伝えている、本のタイトルにもなっている主題だ。
私は子供の頃(中学生くらいになった時)の夢は、ゲームクリエイターになることだった。
コミュニケーションが苦手だったこともあり、コンピュータと向き合う仕事がしたいと考えていて、当時ファミコン全盛期ということでゲームにハマっていたということもあった。
当時はインターネットも無く、ゲーム関連の学校も無かったので、普通の高校に進学し、普通のコンピュータ系の専門学校に進んだ。
ゲームクリエイターになる方法なんて知る由もない、普通の子供だった自分はいつの間にかその夢から離れていってしまった。
この経験はお金とは関係ないけど、多くの人はいつの間にか「夢」を忘れてしまったり、諦めてしまったり、西野さんの言葉を借りれば「折り合い」をつけてしまう。
今の自分には、幾つものささやかな夢がある。
願望と言い換えてもいい。
そのためには、「お金」が必要だ。
ではどうすれば夢のために使えるお金を手にすることができるのだろうか?
その答えは、この本には書かれている。
西野さん本人にとってネタバレはウェルカムかもしれないけど、これからこの本を読もうと考えている人にとってネタバレは嫌気されるものかもしれないので、多くは触れないでおこうと思うが、ネタバレが気になってしまう方はここから先は読み進めずに、ブラウザの戻るボタンをクリックしてください。
夢のためにお金が必要だけど、この本の内容でどんなことが学べるのか知りたい方は、ここからお話しする「夢と金」の徹底レビューをじっくりご覧ください。
西野さんの書籍の特徴
本題に入る前に、西野さんの書籍を何冊か拝読させていただいて、彼の書籍はとても特徴的なので、その話を少ししてみたい。
まず、本の表紙をパラッとめくると、他のビジネス書ではあり得ない目次が目に飛び込んでくる。
まるでアニメや映画のトレーラーに出てくるようなタイポグラフィをふんだんに使った目次だ。
ただ整然と並んだ目次とは一味違うそれは、映画の予告編のように目を惹き、心を奪っていく。
目次だけで心を掴むのは、西野さんがエンタメにこだわっているからこそかもしれない。
本文に目を落とすと、ビジネス書とは思えないほどスラスラと、読み進めていくことができてしまい驚いてしまう。
読者を「キミ」と呼び、キミに語りかけるように淀みなく、そして全く無駄の無い語り口調で知識をインストールしてくれる。
私は堅苦しく分厚いビジネス書を読むのが苦痛で本当に苦手なのだけど、西野さんの書籍だけはスラスラと読めてしまうのだ。
ビジネス書は、読んで終わりのストーリー小説とは違い、何度も読み込んでそこで得た知見を元に実践していくことが本当の使い道。
堅苦しく分厚いビジネス書は、初見で読み進めるのも苦痛なのに何度も読むなんて考えられないと思っている私ですが、彼の書籍なら何度でも読めるところが一番の特徴かなと感じている。
西野さんが最近力を入れていること
私は、先日オンラインサロンを退会してしまったので、その中で行われていることは窺い知ることできないのですが、ブログやnote記事、YouTube動画などで断片的に見ていると、子供たちへの「お金」教育に相当力を入れていることが窺えます。
この本の冒頭でも、
僕らは、お金がまわらなくなったら、自殺を選び、犯罪を選ぶ。
西野亮廣著「夢と金」より
と触れている。
最近、ニュースでも頻繁に若者が闇バイトに手を染めてしまい、日本で最も検挙率の高い強盗という犯罪に、いとも簡単に加担してしまっている現状は、まさにそれだ。
お金について我々日本人は全く勉強せずに、大人になり、社会に放り出されてしまう。
私もそんな日本人の一人で、今までお金のことを何も学ばずに、お金の話をするのは意地汚いものと考えていた。
「お金が欲しい」
「もっとお金があればいいのに…」
とは、口癖のように言うくせに!
お金とは何なのか、価格の仕組みはどうなっているのか、富裕層はどんなことを考えているのか?というお金の根幹部分について、この書籍では学ぶことができる。
お金はどこに流れていくのか
原料を仕入れる
↓
商品を作る
↓
商品を売る
↓
収入を得る
大まかなビジネスの流れは、こうなっていると私は認識している。
実際にそういう仕事をしていた経験があったからではある。
でもそれは、原料を仕入れて商品を作って売ることができる会社があって、その会社に顧客がいるから成り立っているもの。
どうやって顧客を獲得するのか、どうすれば売れる商品が作れるのか、どうすれば収入を最大化できるのか?
そのためには、お金はどこに流れていくのか、ということをしっかりと知っておく必要があることをこの書籍は教えてくれた。
キミが売らなきゃいけないのは「機能」じゃない。「意味」だ。
西野亮廣著「夢と金」より
新たなお金の生み出し方
もう一つ、西野さんが今力を入れているものがある。
「NFT」だ。
最近、ネット界隈、ビジネス界隈で賑わっている言葉のひとつである。
そう言えば、
クラウドファンディングの時もそうだった。
ビットコインの時もそうだった。
アフィリエイトの時もそうだった…。
何か新しいものが目の前に現れた時、多くの人の反応は、
- 怪しい
- 宗教っぽい
- 騙されそうだ
- どうせすぐ終わる
そんな風に批判的になってしまう。
自分もそうだった。
その後、爆発的に普及して批判にさらされながらも続けてきた人だけが先行者利益を享受できた。
今度こそ乗り遅れるまいと、「マストドン」「ClubHouse」「Brain」等々…
我先にと飛びついて結局失敗してしまう。
何が当たるか分からないから、そういう失敗ももちろんあるだろうし、そこで試行錯誤しながら続けられた人だけが利益を享受できるのでしょう。
「NFT」が今まさにそれで、闇雲に飛びついても失敗してしまうだろう。
でも試行錯誤して結果を残してきた西野さんの経験が、ここでしっかりと語られているから、どのように立ち回っていけば良いのか、明らかにしてくれている。
今こそ「NFT」をキチンと学んでいち早く経験と実績を積んだ方が良い。
私はまだNFTという言葉しか知らないので、これから学び、経験し、実績を積み上げていきたいと思った。
最後に
徹底レビューとか言いながら、あまり内容に触れてきませんでした。
ごめんなさい。
途中でも言いましたが、西野さんご本人的にはネタバレした方が内容に間違いが無いという安心感が生まれるため、購買意欲が創出されると言われるかもしれないけど、いち読者としてはネタバレに躊躇してしまいました。
本人が「俺バカだから」って言うのは許されるけど、周りが「やーい、バーカ!」って言うのは許されないと思うので、極力内容には触れないようにしました。
すでにご本人が明らかにしている内容については、一部引用させていただきました。
夢を実現するには、お金が必要だ。
お金の知識をしっかり身につけないとお金は近づいてこない。
お金は決して汚いものではない!
夢を実現させるキラキラしたものだ!
そう感じさせてくれるこの書籍で、お金の仕組み、お金の流れ、お金の掴み方をしっかり学んでいきましょう。
今回のレビューでは、「お金を稼ぐ」という表現はあえて使いませんでした。
この本で伝えようとしていたことは、お金の稼ぎ方ではなく、夢を叶えるための手段としてのお金、お金の使い方の方が大事なことだと思ったので、あえて稼ぐとは言いませんでした。
このレビューをご覧になって、少しでも
- 夢を叶えたい
- お金のことを知りたい
- お金の仕組みや流れを学びたい
- 西野さんが好き
と思った方は、ぜひこの書籍「夢と金」を手に取ってお金の知識をインストールしてください。